今まで河川・道路・橋梁・下水道・林道等と色々な工種の工事を手がけてきましたが中でも心に残っているのは昭和63年4月~平成4年5月埼玉で働いていまして、平成元年頃だと思いますが初めてシールド工事を経験いたしました、埼玉県朝霞市の下水道工事だったんですが地下20メートル以上で直径約5メートルはあったと思います。発進立て坑、中間立て坑、到達立て坑三箇所を掘り下げ約延長2キロ下水道をセグメントを組み立てながらシールドマシーンが掘り進んでいくんですが私の担当は朝夕の一日二回のシールドマシーンがどのジャッキを強弱かけながら掘り進んでいくかを決める前の測量でした、その当時はまだ若かったせいもあると思いますが淡々とやっていました今思えばとても重大な担当だったなと思います、だって測量を間違えたら何十億も手直しかかってしまうくらいの現場でした、当時は今みたいに測量器械も光波ぐらいでデキスパートとかいったソフトはもちろんのことパソコンもありませんでした。計算といったら電卓だけそういった日々を約1年間続けていよいよシールドマシーンが到達立て坑に到達する日が来ました、無事に設計許容範囲内のセンターに到達してくれと心から思いました。結果は約12センチのズレですみました。
あのときの感動は約二〇年近くたった今でも鮮明に思えています。
その経験から測量に関して一段と熱が入り良く丁張りをかけるにしてもどのようにしたら短時間で正確な丁張りをかけれるか学習しました。
小さいときからプラモデル、工作等 物を造ることが大好きで図面を見るのも好きでした、プラモデルや工作等は出来れば自己満足で終わってしまいますが公共事業の様に道路、河川、橋梁等出来れば地域住民の方に喜ばれこんなに充実感のある仕事はないと思います。